個人病院と総合病院 【その1】

私は、事情があって(たいした事情ではない)、個人病院と総合病院を掛け持ちで働いています。

先日の総合病院でのこと。
産婦さんから陣痛がはじまったらしいとの電話。
当然、診察にくるよう勧めます。総合病院では入院になった場合、受け付けした時間が入院時間になります。
よその病院は知りませんが、私の勤めている病院はそういうことになっています。
受け付け時間がPM11:58でした。
まだまだ産まれそうもなかったのですが、予定日も過ぎているし本人の希望もあり、一応入院してもらうことになりました。
なんの問題もないんです。

でも、でもですよ!
入院時間がPMの11:58ということは、たった2分のために1日分の入院費を取られるんです!!
ここの総合病院は、日付が変わった時点で1日分の入院を請求されるんです。
大抵の病院はそうだと思うんですけどね。
産科という特殊な科なので夜間の入院が多いからしょうがないのかもしれませんが、
たった2分で1日分…なんか納得いきませんね。

翌日、婦長に言ってみました。

  私   : たった2分はなんとかならないんですか〜〜
  婦長 : んなこといってたら、きりが無いじゃない!じゃ5分前ならどうなの?
        15分前はどうすんの?
  私   : ・・・・

全然話になりません。ってか、もっともです。ハイ…

患者さんに、日付が変わってから入院するようには言えません。
日付が変わるまで家でがまんをして、間に合わないようなことになっては大変です。
それに、そんなことを患者さんに言ったことがバレたら業務背徳の罪に問われるかもしれません。

個人病院では、夜勤のときは私が受け付けから入院手続きからすべて一人で行うので、
PM11時ごろきた産婦さんで、まだ全然産まれなさそうな人は、翌日のAM0:30くらいの入院にしてしまいます。
もちろん、患者さんによ〜〜く言い含めて!(やっぱバレたらまずいっしょ)
それくらいのサービスはいいと思うんですけどね。

夜間に入院する時は、ちょっとがまんできたら日付が変わってから入院したほうがいいですよ。
この件に関して、一切の責任は持てませんのであしからず。

*この文章は 2002/02/15 の Diary に書いたものです。


個人病院と総合病院 【その2】

私は、産科だけにしか携わっていないので他の科のことはあまりよくわかりませんが、
個人病院と総合病院ではいろんなことが違います。
それは、もちろん各病院での違いでもあるとは思うのですが…

普通の正常分娩に関してだけという前置きで。
私の勤める総合病院では、産まれる直前まで助産婦が管理します。
産まれる直前に医者に連絡して「医師立会いの分娩」ということになります。
医師は、必要に応じて切開を入れて縫合します。
夜間のお産の場合、ほとんどの医師は機嫌が悪いです。
寝ているところをたたき起こされるのですから、いくら仕事とはいえしょうがないのかもしれません。
「先生が怖かった」と患者から言われることもたびたびあります。
ホローするのが結構大変です。
せめて、無事出産した産婦さんに「おめでとう」と一言でいいから言ってもらいたいです。

その点個人病院の院長は違います。
女医さんということもあって、患者に対するあたりはとても柔らかです。
お産が終わると、患者さんの手を握って満面の笑顔で「おめでとう、おめでとう!よかったわね〜〜!良く頑張ったわねぇ〜〜!」と思いつくだけの労いの言葉を言ってくれます。
産婦さんも、その言葉に感激して泣いちゃう人もいるくらいです。
私に言わせれば、院長は自分のお陰ですべてうまくいったということを患者さんに印象づけている感じがするのですが…

でもですねぇ〜〜
裏を知ってしまうと個人病院が絶対にいいとはいえません。
院長のお産のときのセリフも分娩費用のうちに入っているんですよ。
退院する時も、個人病院では院長自ら産婦さんに花束を差し上げて、職員総出でお見送りをします。
車が見えなくなるまでお見送りをするというのが院長の方針です。
くそ忙しいときなんか、スタッフはたまりません。
でも、そのお見送りも花束も料金のうちなんですよ。
いくらお金を払ってでも気持ちよく接待して欲しいと思う人は、個人病院でもいいかもしれませんね。

*この文章は 2002/03/05 の Diary に書いたものです。


個人病院と総合病院 【その3】

病院に入院したことがある人も少なからずいると思います。
看護婦さんへとかお医者さんへのお礼で困ったことないですか?

私の勤める個人病院では、1000〜2000円くらいの菓子折りが相場みたいですね。
お産で一週間くらいの入院なのでそのくらいなのでしょう。
たまに、一人一人にハンカチや靴下などを置いていく人もいます。
全くなにも置いていかない人もいるみたいです。
でも、誰がなにを持ってきたのかあまりチェックしてないですよ。
頂けるものは、なんでももらっちゃいますけど。

総合病院のほうは、違います。
お礼の類は一切受け取らない方針です。
中には強引に置いていく人もいるんですよ。
先日も丁重にお断りしたにも関わらず、お菓子を置いていった人がいるんですけど、郵送で送り返していました。
なにもそこまで…と思うのですが、例外を許す訳にはいかないとのこと。
かなり徹底しています。
なぜそこまでするのかというと、入院費の支払いも滞るような方もいるので無用な気遣いをさせないためです。

国立病院での話です。
某国立病院では一切のお礼は受け取らない方針です。
頑固な昔かたぎの年配の方が退院のお礼に、スイカを看護婦さんへと持ってきたんです。
でもナース側は受け取る訳にはいかないとかで、すったもんだのあげく、受け取ってもらえなくて怒った患者がナーススティションの前でスイカを叩き割ってしまったそうな。
あとの掃除が大変だったことはいうまでもなく、お互い気分の悪い思いをしてしまいました。

某病院での話。
入院時にお礼として現金を看護婦に渡しました。
入院してみると待遇があまり良くないとかで、とてもご立腹されたそうです。
看護側としては現金をもらったから待遇を良くすることはできないんですよね。
緊急を要する患者さんや重態の患者さんが優先になります。

病院もサービス機関です。
患者さんは、お金を払って入院したり治療を受けたりするのですから、原則的にはお礼はしなくていいと思います。
どうしても!という方は病院の方針を確認して受け取るようであれば、気持ちだけでいいと思います。
私立の大病院などで手術をする場合、主治医に○○万円、執刀医に○○万円、教授に○○万円という話を聞いたことがありますが、どうなんでしょうかね〜
私的には、心のこもったお手紙を頂いたときが一番うれしかったです。

*この文章は 2002/04/20 の Diary に書いたものです。













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